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学長より地域・一般の皆様へ「平成29年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より地域・一般の皆様へ「平成29年新春メッセージ」

平成29年 新春メッセージ
 ~地域の方々へ、一般の方々へ~

拓殖大学北海道短期大学
 学長   篠 塚  徹

 年頭のご挨拶 

 明けましておめでとうございます。一面の雪に囲まれた厳しい寒さのなかで年が明けましたが、皆さまにおかれましては良き新年をお迎えになられたことと拝察申し上げます。

 弊学は昭和41年北海道深川市において創立されましたが、昨年めでたく50周年の節目を迎えることができました。昨年11月5日、弊学キャンパスにおいて創立50周年の式典と祝賀会を開催し、多数の方々にご参列いただき、感謝申し上げます。

 この50年間、弊学は広大で自然豊かなキャンパスにおいて、ひたすら大地を耕し育て収穫の喜びを味わう教育、経済・社会の基礎を学び地域振興に資する教育、幼児の成長や福祉の増進に資する教育、に邁進してまいりました。道内をはじめ全国各地や海外からこの北の大地にあるキャンパスに若人が集い、みずみずしい感性と熱い志をもって多種多様な実践教育を学び、感動と成長の日々を実体験しつつ巣立っていきました。創立以来の卒業生は、昨年3月末現在で約1万2千名に上ります。地方の短期大学をめぐる環境が非常に厳しいにもかかわらず、半世紀にわたってこのような教育を施してこられましたのは、ひとえに地域の方々や弊学とご縁のある多くの方々のご支持とご協力によるものであり、心から感謝申し上げます。

 弊学は創立間もなくから「農業」「経済等の文系」「保育」の領域を教育の3本柱として確立し、そのときどきの状況を勘案して学科やコースの呼称に変遷はあったものの、3本柱を堅持して今日に至っています。私は、この3本柱の構成こそが、地方にある短期大学という弱みに陥り易い体質を逆に強みに変えてきた大きな理由だと考えています。平成26年度の改革では、この3本柱の有機的連携をさらに強化しています。「農業」と「経済等の文系」を「農学ビジネス学科」に集約させ、この学科に「環境農学コース」と「地域振興ビジネスコース」を設けました。また、「保育科」を「保育学科」に名称変更し、新たに道内唯一のリトミック教育を行う「幼児音楽教育コース」を加えました。

 この改革によって、「環境農学コース」では、生産現場から付加価値を生み出す取り組みや農産加工、農業の法人経営等について学ぶ体系を整えています。「地域振興ビジネスコース」では、深川市をはじめ北空知周辺の町々をフィールドに産官学が協働して地域を振興させるモデルを体系的に学び実践しています。これからは、農業系の学生が生産した農産物や加工製品を文系の学生が市場で販売するケースが頻繁に出てまいります。なお、4年制大学への編入学を希望する学生に対しては、従来通りその志望に沿った履修モデルを提供し、万全のサポート体制を敷いています。また、「保育学科」を含めた学びの上で重要な共通理念は“食育”であり、ここにも本学の特色が表れています。

 弊学は、グローバルな視点を持ちながらも地域とともに歩む大学として今後とも逞しく前進してまいりますので、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 末筆ですが、本年が皆さまにとって良きお年でありますようにお祈り申し上げます。