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ミュージカル

ミュージカルについて

四半世紀を迎えた2010年公演

今年で26回目を迎えたミュージカルは、過去にNHKのドキュメント番組で取り上げられた実績があり、知名度は抜群。2月下旬、地元深川で2日間に渡って行う公演はいつも満員です。

「雪と舞台のプレゼント」

エッセイスト 岬 純一

3年連続3度目の拓大ミュージカル観劇。2月半ばから連日のように雪が舞い、雪害による列車ダイヤの乱れが心配されたが、札幌から無事、深川に到着した。
 開演15分前に会場に入り、まず驚いたのは観客の多さだ。すでにほぼ満席。やっとの思いで空席を見つけたとき、会場後方は立ち見客であふれていた。そう、拓大ミュージカルはそれだけの価値があるのだ。
 座ったのは前から4列目。過去2度の観劇で、芝居の完成度の高さは知っていたが、前列に座ったことでまた新たな発見をし、驚いた。間近で見る出演者たちは、みんな役になりきり体全部を使って演技をしているのだ。オカマ風アンドロイドを演じた子の指先、通訳アンドロイドのおどおどした目線、ボンという子役を演じた子の切なげな足元、しっかりと感情が入っていた。
 それから舞台美術。間近で見てもまったく粗が見えなかった。大道具の岩や植物、小道具の果物など、かなりリアルに作られていた。アンドロイドを飲み込もうとする巨大植物などは、まるで生き物のようで迫力満点だった。あとで知ったことだが、同校の保育科では舞台表現だけではなく、造形表現にも力を入れているらしい。演技と背景、その両輪ががっちりとかみ合い、これだけの舞台が生まれるのだ。
 さらに、今回の舞台は歌も良かった。主役の一人、サリーを演じた子は、クセのない素直な声で、歌も上手だった。ほかの子たちも上出来で、とくにハーモニーが美しかった。圧巻だったのは、女子数名が見事なバック転を決めてくれた終盤のシーン。みんな本当に楽しそうだった。みんな輝いていた。僕もその輪の中に入りたいと思った。
 スタッフ紹介が行われたフィナーレでは、裏方スタッフたちもしっかりと手をつなぎ、達成感を噛みしめていた。客席からの盛大な拍手に、涙ぐむ学生もいた。思わずもらい泣きしてしまったのは、僕だけではなかっただろう。
 帰りの列車は雪の影響で大幅にダイヤが乱れた。実はこの日、僕の誕生日だった。札幌に到着し、払い戻しになった特急料金でビールを飲んだ。素晴らしい誕生日プレゼントをもらった気がした。

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